2017.10.28

HPも予約サイトにもない!
疲れた人がたどり着く
加計呂麻島のオアシス

和久井さんが苦手だった民宿に挑戦。
加計呂麻島の民宿は、元気をもらえる「ゆるいオアシス」でした。

もう、このまま住んじゃいたい!

和久井香奈子が綺麗な海にいる画像

毎月どこかへフラフラ旅をしている和久井ですが、今までちょっと苦手だったのが、民宿です。
人の家を間借りするような形なので、ゴチャゴチャとものが溢れていたり、ホコリっぽかったり、食事の時にはオーナーから聞きたくない話を延々と聞かされそうな気がしたり。
泊まった宿が土木労働者さんたちの常駐宿で、お風呂に入ったらお湯が泥水になってたなんてこともあったなあ……。

 だけどこのたび、とても素敵な民宿に出会いました。
お友達が紹介してくれたところで、奄美諸島のひとつ、加計呂麻島にある宿です。

「海辺からの美しい夕陽を、ぜひ見て欲しい!」とお勧めされていました。宿の女将さんはちょっと「見える」人らしく、何を見てくれるのかも楽しみでした。

 もうね、もう、あのまま住んじゃいたい! ってくらいよかった。
「恋はデジャブ」って映画があるんですが、これ、とあるおっさんが毎朝目が覚めると同じ日の繰り返しだった……って話です。
この宿でならデジャブってもいい!! もう帰りたくない……。

 まず、朝と晩(頼めば昼も)、黙っててもめっちゃ美味いご飯が出てくるんです。それがどんなに幸せなことか! おひとりさまにしかわからない贅沢ですよね。
裏の畑で取れた新鮮な野菜と、地のモノの肉や魚。どでかい冬瓜をくり抜いてお皿にして、中身をサバ缶と冬瓜で煮た郷土料理とか、ゴマ味噌味のお鍋とか、新鮮でコリッコリしたお刺身とか、もう天国です。

大きい冬瓜の画像 こっちの冬瓜は2歳児並の大きさ

宿の目の前は綺麗な内海で、少し沖に行くと珊瑚礁のお花畑がモコモコ広がってました。泳げなくて水が恐いよーの和久井ですが、恐怖を忘れてプカプカ海に浮いてました。

ハンモックに寝転がる和久井香菜子の画像 猫とダメ人間……

ゲストハウスなどはシステマチックに料金体系を設定している分、わかりやすいけどビジネスライクでもある。これはいくら、あれはいくらと決まってます。でもシュノーケルもスーツも、ライフジャケットも、全部無料で貸してくれました。この「ゆるさ」が民宿の魅力なんだなとも思います。

 天気がよい日には、食事は縁側に続いたお庭でいただきました。

綺麗な海の画像

夜には、満天の星空。そして天を横切る天の川。
海辺に作られたデッキにビールを持っていって、ピュンピュン流れる星を眺めてました。

ビジネスライクな宿、手作りの宿
どちらも魅力がある

朝焼けの画像 朝焼けと共に星が消えていきます

お客さんもよかった。
出会ったばかりの女子と、いきなり一緒にシュノーケリングをやって、お酒を飲んで語らって、ドライブに行きました。離れを借りている親子も「一家団欒」という感じで微笑ましかった。鹿児島出身だという旦那さんが西郷隆盛顔でした。

 加計呂麻島でロケが行われた映画『海辺の生と死』を観てから行ったので、最初は島内をあれこれ観光しようと思ってたんだけど、「やっぱいいや」ってなって、宿からほとんど出ませんでした。

 癒やしの宿でした。
疲れた人たちがたどり着く、オアシスみたいな。
いろんなパワーを注入された感じです。

 過ごしている最中に、あれはいくら、これはいくらだなんて一度も言われなかった。現実に引き戻される瞬間がないんです。

 この宿はホームページもなく、もちろん予約サイトにも登録されておらず、予約は電話のみ。基本的に人の紹介で運営しているようです。
信頼できる人から紹介されていく、紡ぎの宿。だからお客さんも気のいい人たちばっかりなんですね。
紹介してくれたお友達が和久井を選んでくれたってこと、とっても嬉しいです。

 女将さんは、宿を出るときに、見えたことをアドバイスしてくれました。
和久井のことは、
「宿に来た瞬間から、『なにを言ってくれるのかな、なにを言ってくれるのかな』と期待に満ち満ちた顔をしていた」そうです。犬並みです……。

 最後に「またおいで」って言われました。
これまた嬉しかった。
元気になりました。

 ビジネスライクな宿には、誰が泊まっても一定のサービスが提供される安心感があります。
手作りの宿は、求められる人たちだけが来る安心感がありました。


 どちらにも魅力があります。揺るがない宿は「当たり」です。各地に定宿を作っている和久井ですが、この民宿は宝物レベル。ずっと大事にします。


Text/和久井香菜子

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