2017.11.29

札幌は11月でもどっぷり冬!
でもそこには「冬のひまわり」が咲いていた…!?

11月の札幌は、本州の常識とはまるで違います。
まるで、冬にひまわりが咲くかのよう。

冬にひまわりが咲くんですか?

雪が積もり始めた11月の札幌の画像

札幌に来ました。
11月の北海道は、ちょっぴりシーズンオフな感じです。イベント施設は10月末で閉まっていたり、冬のオンシーズンを迎える前にちょっぴり休館していたり。ということは、必然的にグルメの旅になるわけですね。あったかい室内で、スープカレーやお寿司、ジンギスカンなど、口がいくつあっても足りなそう。

 しかし11月は、東京で言えばまだ冬を目前に控えた秋って感じですが、札幌はもはやどっぷり冬でした。だってもう雪まみれでしたよ?

 以前、雪の季節に北海道に行ったときは大変だったんです。
キャリーバッグは雪で転がせないわ、転がらないキャスターの代わりに自分の靴は滑るわ。そして空気は痛いほど寒くて、外を歩く気力を吸い取られました。

 なので今回は、脱着式スパイクを買い、ダウンコートにセーターにヒートテック、160デニールのタイツと遠赤外線靴下と、おしゃれとか三の次くらい、とにかくモコモコ分厚い防寒重視のラフなスタイルで札幌に乗り込んだんですよ。


 ところで『ガラスの仮面』で有名な美内すずえ先生の短編に、「冬のひまわり」(『13月の悲劇 (白泉社文庫―美内すずえ傑作選)』より)という短編があります。
主人公の女子がふとしたことで隔離された村にたどり着くと、そこでは人々は氷点下だというのに半袖で歩き回り、氷のベッドで眠り「体を温めると病気になっちゃう」などと言って、冷製にも程があるかき氷みたいなスープを美味しそうに飲んでいます。とにかく、体感温度がとんでもなく低い人種が住んでる村にひまわりが咲いていた、というお話です。

 札幌に来てびっくりですよ。
10度にも満たない気温の中、ほとんどの人たちはジャケットだかセーターだかよくわからない、通気性のよさそうなアウターしか着てないし、ストッキングにパンプスなんて人もいましたよ! ここは冬にひまわりが咲くんですか?

 しかも、和久井がランニングシューズにスパイクつけてガッキャガッキャ音立てて歩いてるっていうのに、8cmヒールとか履いてる女子がゴロゴロいるんです。そのピンヒールの先にはスパイクがついてるんですか?

北へ向かうなら季節の変わり目がおすすめ

雪が積もり始めた11月の札幌の画像 盛り上がった雪の上を歩くか、へこんだ氷の上を歩くか……

和久井なんぞスパイクを着けてても、たまにズルッと滑るので、トボトボ足元を確認しながらじゃないと歩けません。あそこに路面が見えてるところがあるから、次はこっちに足を出して……あそこは凍ってそうだからこっち……と、もう考えることがいっぱいです。

 砂利が撒かれてドラゴンフルーツの果肉みたいになってる雪の積もった路面を、前よーし、横よーし、みたいに確認しつつ歩くんです。Googleマップの指示通りの時間にはとうてい目的地にたどり着けません。なのにみんな、颯爽と上を向いて和久井の3倍の速さで駆け抜けていくんですよ。

 よく「関東(とかの雪の少ない地域)の人は、雪上の歩き方がへたくそだ」なんて聞きます。雪国の人たちは、足を滑らせずに、真上からそっと置くようにして歩くとかいいますけど、そんなこたあもうすでにやってますよ!それでも足がズルッといくんです。 こうなると雪国の人たちは、足の裏に何か仕掛けがあるとしか思えません。

 もう、外を歩く緊張感たるや天皇陛下へ拝謁するかのごとくですよ。目的地にたどり着いたときの達成感は、チョモランマ登頂って感じです。

 ご飯を食べに行ったレストランのスタッフに「みんな歩き方が上手いですね」と言ったら「私は6年こちらに住んでますが、育ちが関東なので上手くないですよ」と言ってました。雪の上にも3年どころじゃないんですね。

 札幌市民の方に「このあたりは雪が降っても除雪しないんですか?」と聞いたら、「今はまだ雪の量が大したことないんで、やるのは12月以降です」と言われました。
見渡す限り車道も歩道も雪まみれ、踏みしめられた雪でゴボゴボツルツルになってるというのに「大したことない」ですと?


 年に数回、積もるか積もらないかの雪しか降らない関東平野で生まれ育った和久井には、驚愕の常識違いです。

 北へ向かうなら、季節の変わり目がオススメです。異世界で冬のひまわり体験ができますよ。


Text/和久井香菜子

前回記事<スリル満点な田植え体験!見ず知らずの4人が「10年来の友人」に>もチェック!
1泊2日の農業体験ツアーに行った和久井さん。結束した体験者の皆さんと、ちょっと不思議な出来事も…