2018.4.30

周囲との差なんて、
実はたいしたことない
/誰に見せるでもない爪

生活力なんていつからでも遅くない。
「周囲との差」がテーマです。

第39回「『生活力』はいつからだって」

つめをぬるひと 『生活力』はいつからだって ©つめをぬるひと

今回は「一人暮らしの友人との生活力の差を感じて、一人暮らししたいけど、親からの仕送りはもらえなさそう。どうにかならんものかと、作戦を練っているところです」という読者投稿(要約しています)。

 私の親はあまり家事をやらない人だったので、高校生の時くらいから洗濯などの家事を親の分もやっていた。
よく「一人暮らしをすると親の大変さが身にしみて分かる」というが、大学進学と同時に上京して一人暮らしを始めた私は、家事が一人分になったことで「一人暮らしってこんなに楽なのか」と感動してしまった。
自分の裁量で動ける楽しさ、失敗から学べる経験など、一人暮らしならではの良いところも知り、社会人になって一人で生計を立てるようになってからは、もっと楽しくなった。

 そんな一人暮らし推しが強い私だが、だからといって早い時期から始めたほうが良いのかというと、そうでもない。

 私は、一人暮らし歴が5年の人と10年の人に「生活力」の差はさほど無いと思っている。
今回の読者投稿に書かれていた「一人暮らしの友人との生活力の差」とは、経済面というよりもどちらかというと、いかにタフであるか、という意味で仰っているような印象を受けた。
一人暮らしを学生時代から始めた人と、社会人になってから始めた人の間にあるギャップなんて、長い目で見ればたいしたことはない。

 何が言いたいのかというと、「親からの仕送りを頼るな」とか「甘えるな」とか説教じみたことを書くのはなんか違うと思っていて、たしかに仕送りがもらえなさそうであれば社会人になってから一人暮らしをするしかないんだけど、「周りの友人との差を意識しないようにする」という考え方にシフトするのもありだよ、という話だ。

 今回の爪はそんな、周囲との差が実はたいしたことではないということを意識して制作した。

Design&Text/つめをぬるひと

この連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。
あなたのエピソードを添えて、送ってください。
前回記事<はじまるために、その恋を終わらせる>もチェック!
不倫をやめて新しい恋を。「変化を応援する爪」がテーマです。

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